俺の彼女がデリヘル嬢だった デリヘルごっこ編

想像や妄想でしかなかったマドカ嬢が、今、目の前に、俺だけの為に存在してた。
デリごっこ。実にいい響きがする魅惑的な言葉だった…。風俗のふの
字も知らない俺にとって、マドカから聞かされた話は知らないことばかりで、
俺自身が知らないからこそ、マドカが客と過ごした濃密な時間をアレコレ
想像し、怯えてた。

他の男たちが味わったその数々の瞬間を、追体験、いやリアルに体験できる
とするなら、俺は今日感じた様々な苦悩を乗り越え…

とにかく、デリごっこってマドカに言われてとにかく楽しみでしかたなかった。

「ちょっと気合入れて化粧するから」
「は?」

「ヒロシはそのあいだに、ネットでラブホ検索しておいて」
「任せろぃ!」

「ちょっと遠くてもいいし、高くてもいいから、綺麗で新しいとこね」
「おう!」

しばらくして、マドカも隣に来て、検索画面を覗き込んでたんだけど、
君誰?って思っちゃうくらいに、イイ女に変身してた。女ってこうも化ける
ものなのか。マドカがホテルを選んで、隣のそのまた隣の街まで向かう。
その車中での会話。

「化粧っていうか、特殊メイクだぞコレは」
「すげぇよまじでw」

「万が一、知人に呼ばれた、なんてことがあっても一目でバレないようにね」
「ほぉ」

「幸い、そういうことはなかったけど」
「よかったね」

あー、そういうリスクもあったんだなって、今更ながら怖いと思った。

マドカは特殊メイクだなんて大袈裟に言ってたけど、大変身を遂げてしまった
マドカをを助手席に乗せて運転するのは、すげぇ優越感で。甘ったるい
良い香りも漂ってきて、俺は何度もマドカをチラチラ盗み見てしまった。
堂々とジロジロ見ることができないくらいに、綺麗で、そしてエロかった…。

「ヒロシ、お財布の中身いくら?」
「3000円」

「どこの世界に3000円持ってデリ呼ぶ人がいるの!」
「え…」

「はいそこのコンビニ寄って。お金おろしてくる!」
「なにそれ」

「お金の受け渡しもリアルにやるから。 本気モードでw」
「えw それあとで返してくれるの?」

マドカは素知らぬ顔で、鼻歌交じりに窓の外の流れる景色をを眺めてて、
俺は渋々、というよりむしろ、気合を入れてATMで10万円おろしてきた。
まぁもちろん、半分は当面の生活費のつもり。そして、客として本番交渉も
するつもりでちょっと多めに…。

ホテルに辿り着き、車に乗ったまま施設内をグルッと1周する。

「確か217号室と、222号室だったはず、探して」
「はい?」

「その部屋がいいの」
「え?まさか客と来たことのある部屋か!?」

「バカ?私がデリしてたのココから何百キロも離れた○○ってとこだよ?」
「そうだったw」

運良く、部屋が空いてて、ガレージに入庫。そしてシャッターをおろす。
オートロック仕様だったので、とりあえずマドカと一緒に入室。

「ヒロシは先に部屋に行って。私1分後にノックするから」
「えええ…」

玄関先でマドカにそう言われ、そんなとこからリアルに始めるのかと期待に
胸を躍らせる。

1分ってけっこう長いのな。豪華な部屋で、マッサージチェアとロデオマシーン
を発見。ちょっとソレをいじって遊んでても、マドカにノックされるまでが超長
く感じた。

コンコン!「は、はい、ど、どうぞ」

入室してきたマドカ嬢は、フロアに跪いて挨拶という、想像以上の礼儀正しさ。
自己紹介を終えて、俺の許可を得てから、隣に腰掛ける。そして名刺を
取り出し「今日はよろしくお願いします」って微笑んだ。ま、その名刺は、
実際のところは、今勤めてる美容室のものだったけど、こんなことをしてた
んだなって、俺の周囲の空気がリアルな緊張感で張り詰める。

「なんてお呼びしたらいいですか?お客さんって呼ぶのはなんか苦手なんです…」

「ヒロシです…」
「したの名前を名乗る方は珍しいですねw」

ってマドカ嬢に笑われる。お客さんって呼んでいいよって客もいるが、名乗
る場合はサトウ、スズキが多いらしい。つまり、偽名を名乗る客が、圧倒的
に多いってことだ。豆知識を得て、俺のデリLVが上がった。

「ヒロシさんってお呼びしますね。いいですか?」

俺もマドカちゃんって呼ぶことにして、このときに暗黙のルールが生まれた。
デリ嬢と客を演じてる時は、互いにさん付けちゃん付け。素の自分に戻ると
きは、普段通り、互いに呼び捨てにすることになる。テーブルの上にあった
ルームサービスのカタログを、デリのメニュー表に見立て手渡される。

「何分コースがいいですか?」
「120分コースで!…いいですか?」

これは迷わず決めてた。アイツが100分だったから、俺はそれより長いコー
スでと。

「わ。嬉しいです。一緒にゆっくりできますねぇ」

見知らぬ客と密室でゆっくり過ごすのが、本当に嬉しいのかどうかは別とし
て、ただ単に「120分ですねわかりました」なんて返事よりも、良い気分で
スタートできる気がした。

マドカ嬢が携帯を取り出したので、店に電話を掛けるフリでもするのかと思った。

「あ、お店に電話をする前に。ヒロシさんって…」
「はい」

「本番したいヒトですか?」
「え?ええ?えええ?」

開始5分足らずで、マドカ嬢の口から唐突にその一言。俺は動揺を隠せなかった。

「ちょ、ちょと、マドカ…」
「なに?」

なぜか俺はヒソヒソと小声になってて、マドカもそれに合わせて声のトーンを落とす。

「なにそれいきなりw」
「ヒロシはお客さんなんだからそのつもりで答えてよw」

「マドカちゃん…それはその、今決めないとだめなこと…デスカ?」
「うーん…」

「っていうか、そもそも、デリって本番ダメなんでしょ…?」
「はい、ダメです」

毅然とした態度でそう答えるマドカ嬢。一体何がどうなっているのやら…。

「もし本番したいなら、チェンジしますか?」
「え?」

「私は無理なので、そういうの」
「あ、そ、そうなんですか…」

なぜか本当にガッカリしてしまう俺。いやいやいや、本番してたって
言ってたじゃん…。

「デリは本番はダメなんですけど、チェンジすれば…」
「はい…」

「もしかしたら、OKなコもいるかもしれませんよ?」
「え、ああ…」

「それでも私でいいですか?私はヒロシさんがいいけど…(ボソッ」

なにそれ、うしろの一言、ボソッってなにそれ、すごい威力なんですけど。

「お、俺もマドカちゃんがいいですぅ…(*≧∀≦*)」
「(´∀`*)ウフフ」

完全に術中にハマった。最初にこんなこと言われて、実際は本番OKだった
りしたら、そのときに客が感じる「俺って特別なんじゃね?」って優越感は
絶頂に達するだろう…。

全部終わってから、マドカに教えてもらうのだけど。
仕事にも慣れ、裏メニューとして本番をするようになってからは、
「新規の客」には、いきなり最初に本番したいか質問してたらしい。
まさに俺と同様のやりとりを、客とも繰り広げたってことだ。

これは自分から本番を持ち掛けた、ってことではない。あとあと駆け引きを
されるのが面倒だし、ダイレクトに本番したい意思があるのかどうかを
初っ端にブチかまして、そこで一旦、私はしない、と完全に拒否するらしい。

俺にとっては残念なことだが、そこであっさり「チェンジ」する客は一人も
いなかったそうだ。まぁ結局のところ、マドカが来室した時点でスゴイの
キタ━(゚∀゚)━!って感じだったんだろう。

ただその代わり、マドカの一言で怯んでしまったり、しどろもどろになる客は、
その時間内に本番したいとはもう二度と言ってこなかったらしい。それは
同時に、客のコミュ力を図るのにも、絶大な効果を果たしたという。

それで本番したいと二度と言わないような相手なら、マドカはきっと基本
プレーを頑張り、それで満足させられたなら、自然とリピーターになってく
れたはずだろうと、俺は思う。言ってみれば、それは普通の、極めて健全な
客である。そういう客も、安心安全な客として必要なのだ。

マドカの一言に怯まず、焦らず、さらっと受け流した客は、それこそ金にも
心にも余裕がある客層の部類で、金払いの良い客として、マドカに管理され
ていくのかもしれない。

そして、マドカに本番を交渉するという意味では、コミュ力に長けていたとも
言うべきか。これは極めて不健全な、客である。ただ、こういう客も、金を
稼ぐのに必要な客なのだ。

要するに「本番したいヒトですか?」の一言で、マドカは新規客を篩(ふる
い)に掛けたのだ。その一言で、自分に必要な客かどうかを瞬時に見極め、
プレーの方向性も見定めたらしい。

ちょっとこのへんは、もうベテランの領域って感じです…。

まぁ、あくまで新規客の場合の話だ。新規客など必要ないくらいに、出勤
するたびにリピーターだけで毎回毎回、ほぼ予約で埋まってたらしいし。

マドカの話の裏を返せば、リピーターとの本番だけで十分すぎるくらいに
稼げた、って意味にも聞こえたのがちょっと残念ではあったが、誰とでも
本番してたわけじゃないっていうことの証拠でもあり、それにはホッとした。
それに、肉体的にも本番客ばかりでは体がもたない、ってことだった。
そういう意味では、まっとうな客をまっとうな手段でキープするのも必要不
可欠だったのだ。

ノートを見れば一目瞭然なのだが、マドカは1日1人、もしくは2人としか
本番はしていなかった。当然本番無しの日もあるし、そういう日が続くこと
も多かった。人数の問題ではないが、1日に5本も6本もチンポを挿入され
るマドカを想像するのは、さすがの俺でもちょっと興奮できなかった。
まぁ1日3本までなら…(;´Д`)ハァハァです。

気が付くと、マドカは店に連絡したことになってて、コース料金を請求される。
120分指名料込みで3万円弱であったが、万札3枚を渡した。

「お釣りはいいから」このセリフを言うのは人生初だった。
「わ。ありがとうございます。これで美味しいもの食べちゃいますw」
お金を受け取ったマドカ嬢は、子供みたいな笑顔で、舌をペロリと出してた。

いつもと違う化粧だし、見た目はモデルみたいにクールな印象なので、その
ギャップが凄い…。コイツをチェンジする客なんているわけない…。本番が
ないとしても、とりあえず裸は見たいだろ…。

「私、お風呂くんできます。ヒロシさん、タバコ吸います?」
「うん」

「じゃ、ちょっとだけくつろいでてください」
「はーい」

「すぐ戻ってくるね。ヒロシさん待っててねー!」
「・・・。」

それまで、すごく丁寧な敬語を使い、言い方を換えればやや他人行儀だった
マドカ嬢が、ちょっとだけフレンドリーな言葉を使った。ただそれだけで
距離が縮まったような気がして、親近感が湧いてきたのが不思議だった。

「待っててねー」とは言われたものの、マドカ嬢の一挙手一投足を見逃したく
なかった俺は、ワンテンポ遅れ気味にその後ろを追いかけた。

マドカ嬢はタオルの準備をして、コップに2人分の歯ブラシを揃え、浴室に
入っていくとこだった。シャワーでサラッと浴槽を流して、ちょっとだけ
貯まったお湯を抜こうと、浴槽の底にある栓に手を伸ばす。その日のマドカ
嬢は、タイトミニ、みたいなちょっとセクシーなものを着用してて、後ろから
その様子を伺ってた俺には、パンツ丸見え、いやほとんどケツ丸見えな感じ。

「あ、見られたーw」
「ご、ごちですw」

俺の存在に気付いたマドカ嬢が、演技なのか素なのかわからないくらいの
照れっぷり。スカートの上からお尻を抑えて、あたふたしてた。やっぱり
コイツはちょっと無防備なとこがあると感じたけど、それはむしろ客からす
れば高評価。開始10分足らずでスカートの中身が見えちゃうとか、これは
エロくていい。

マドカ嬢にに背中を押されるようにして、元の部屋へ戻る。
タバコを取り出したら、直ぐにマドカ嬢が火を灯してくれた。
なんだこれ…。

「タバコ吸い終わったら、シャワー浴びちゃいますか?」
「え?」

「浴びてるあいだに、お風呂のお湯、溜まると思うし」
「じゃ、そ、そうしよっか」

「時間もったいないから、そうしましょー!」
「はーい」

なんか思ってた通りだ…。風呂のお湯が溜まるまで、ココは目一杯時間稼ぎ
でいいのに…。

掲示板で目にしてた地雷嬢たちはそうしてたよ?彼女たちは客のタバコに
火を灯してあげるどころか、自分でスパスパ何本も吸い始め、ダルっそうに
携帯いじり始めるらしいぞ?マドカ嬢が「もったいない」って表現した、
客にとっては限りあるその大切な時間を、地雷嬢たちは出来るだけ何もしない
で過ごそうと、目一杯時間を稼ぐんだぞ!

マドカは、ポ〜っと犬みたいに鼻をクンクンさせながら、タバコの煙を目
で追ってた。ちょっとアホっぽかったけど、なんで人気があったのか、
その秘密が垣間見えた気がした。

俺がタバコを吸い終わるのを見計らって、マドカ嬢が仕掛けてくる。

「ヒロシさん、自分で脱ぎます?」
「え、うん…」

「私も自分で脱いで…いいですか?」
「あ、はい…」

そこまで言われて、気付いた。客と服を脱がせ合うとか、そんなとこから、
すでにプレイ開始のパターンもあったのだろう。が、しかし。俺としては
むしろ、自分の意志で脱ぎ始めるマドカ嬢が見たい。そっちのほうがエロい。

「ちょっとだけ、暗くしても…いい?」
「恥ずかしい?」

「はい…」
「いいよ、真っ暗は嫌だけど、薄暗いくらいなら」

ベッドの枕元に、その部屋の電気、空調、BGMなんかを一括管理してる
パネルがあった。色々操作して、自分好みの明るさに調整したみたいだが、
意外に暗くもなくてビックリした。そして、四つん這いでパネルを操作する
マドカ嬢のケツまた見えそうな感じでドキドキした。もしかしてワザとなの
だろうか…。いや天然か…。

元の場所に戻ってきて、上着のボタンを外し始める。明らかに着替えてきた
んだろうけど、黒ブラが見え、一目でデカいとわかる谷間も拝見。見慣れて
なければ、ここでも何か一言言いたくなるのだろうが、俺は黙って見つめた。
マドカ嬢は思ったよりも堂々と下着姿を披露してくれた。ここから、どうやって
その全てを見せてくれるんだろうってワクワクしてた。

「先にアッチいってます…」
「あら…」

恥ずかしそうにそう言ったマドカ嬢が、ブラとパンツ姿で浴室の方へ向かう。
下着は向こうで脱ぐのか…いや、それは確かにマドカっぽい選択だと納得しつつ、
マドカ嬢の後ろ姿を見送った。

ってか、Tバックだった…。さっきパンツよりもケツが見えそうだった理由
がわかった。しかも俺のお気に入りの上下セット。着てってお願いしても、
滅多に着ないやつ。それは俺の為に着用したものなのか、それともデリ嬢
時代はそれが普通だったのか…。

気合十分で浴室に向かう。洗面所の鏡に向かって、髪を結んで髪型を整えてる
マドカ嬢。その胸元にもうブラはなく、鏡越しにそのおっぱいと初対面。
目も合い、互いにちょっと照れる。後ろ姿はTバックに彩られ、ただでさえ
長い脚がますます長く見える。やべぇコイツこんなにスタイル良かったんだな、
って思うと同時にチンポが反応し始める。逃げるようにして浴室に逃げ込もうと
する俺に背後からマドカ嬢の声。

「ヒロシさんちょっと待ってちょっと待って」
「はい…」

振り返ると、大胆にパンツを脱ぎ捨てるマドカ嬢。「一緒に!一緒に!」って
微笑みながら腕を組まれ、二の腕におっぱいがポヨン。その状態で「足元気
をつけてくださいねー」
なんて言われながら誘導されていく。

「一人で歩けるよぉ…」って照れながらも、チラチラと全裸のマドカ嬢を盗
み見る。俺はいつもこんな凄い体を抱いてるのか…?という思いと、金さえ
払えば誰でもこの体を…自由に…?という思いが交錯して、フル勃起してし
まった。

体を洗うのは、割とアッサリで。特にチンポは、え?そんなんでいいの?
もっとゴシゴシ洗えよ!って、俺が不安に思っちゃうくらいに、サラッと
洗い終えてたのでちょっとショック。今日は俺だからいいけど、いつもこんな
感じで洗い終えてたのだとして、それをすぐフェラしてあげたりしてたのかっ
て思うと…。

「湯船に浸かってくださーい。はい、歯ブラシどうぞー」

既にフル勃起してるチンポの現状に、マドカ嬢からは一言もなかった。
ってことは、シャワー中に勃起してしまう客は珍しくも何でもないってことだ。
それはまぁそうかもしれない。目の前で、自分の体を洗ってるマドカ嬢を見て、
改めて思い知らされる。その体の凄さを。

おっぱいが大きいけど、余裕で重力に逆らってる感じ。先端は挑発的なほどに
ツンっと上を向いて、今すぐにでも口に含みたい衝動に駆られる。

カップがGなのは、胸自体がデカいのもあるが、アンダーの細さが際立って
いるからなのか。ウエスト周りは無駄なぜい肉がほとんどなく、うっすらと
アバラの形状が見て取れるほど。

腰の位置が高く、脚が長いのは言うまでもないが、その身長には似つかわしく
ない小さなお尻は、なんだか上品な感じだ。プリプリだけど。胸に比べると
ボリュームはないが、体の線が細いのに胸はデカいってのを更に強調してた。

へそ周りから下腹部へ、女性らしい緩やかなカーブを描いたその先には、
形よく整えられた陰毛が、うっすらと生えている。そして、その奥に秘めら
れたマドカの素晴らしさを、たっぷり味わった奴らがいることを思い出す。

見慣れてるはずのその裸を見ているのが、ちょっと辛くなる。
考えてみれば、今日はマドカの体をゴシゴシ洗おうと決めていたんだった。
まぁ、それは最後でもいいか、って考え直して、視線を逸らした。

部屋も豪華だったが、浴室もテレビ付きだったり、ちょっとしたサウナルー
ムが併設されてたり、考えようによっては、普通のホテルに泊まるよりも
コストパフォーマンスは高いかもしれない。そんなことを思いながら、
周囲を見渡していたら、ある物体に目が止まった。

それは、入口そばの壁に、無造作に立て掛けてあったのだが、なぜか今の今
まで気付かなかった。

「マドカ、マドカ!」
「ん?」

俺は、発見したその物体の存在を、マドカにも教えようと指先で知らせる。
反応は思ったよりも鈍く、マドカがその存在を初めから知っていたのだと察した。

「私が一緒に浸かったら、お湯あふれちゃう><」

体を洗い終えたマドカ嬢が、恐る恐る片足を浴槽に突っ込んできた。

「いいよいいよ、ザブッとw 遠慮なくどうぞw」
「(´;ω;`)ウン」

マドカ嬢の入れるスペースを空けてあげて、お湯がすごい勢いであふれるのを
見て2人で笑った。そのあと歯磨きを終え、いつの間にか俺がマドカ嬢を
後ろから抱いてる状態に。そう望んだわけでもないのに、マドカ嬢が自然と
スルリと抱っこしてきた感じだった。

そして、あの時、2人が交わした会話を思い出す。その会話の意味もちょっと
ずつ理解し始めた。

「ってことで、基本的にお風呂で本番は、しませんでした」
「基本的に…?」

「例外、はある。それにヒロシが何を心配してるのかも私にはわかってる」
「はい…」

「だからそれは後でちゃんと教えてあげるねw」
「あいw」

「ヒロシ、アレなんていうものか知ってる?」
「マット?」

アレってのは、さっき俺が発見した見慣れぬ物体のこと。
エアマットレスみたいなものが壁に立て掛けてあったのだ。
そして、呼び捨てにされたので、マドカ嬢ではなく、
今は素のマドカに戻ってるらしい。

「そうそう。マットプレイとか、ソープでは基本プレイらしいです」
「聞いたことはある」

「マットプレイが好きなお客さんがいてさ」
「うん」

「ってゆうか、ソープが好きなんだろうけど…」
「うん…」

「そのお客さんは、必ずマット備え付けの部屋に呼ぶんだ」
「そっかぁ」

「常連さんになるんだけど…わかるよね?」
「うん…」

「私が、例外はある、って言ってたのが、そのお客さん」
「要するに、お風呂で…本番…?」

「うん…。何回も呼ばれるうちにね…」
「そか…まぁ元々ソープが好きなんだもんね…」

「うーん、最初からソープ行ったほうが安かったと思うんだけどなぁ…」
「・・・。」

わかってないんだよね。ヤレりゃ誰でもいいわけじゃなく、マドカと
ヤリたいんだということを。

「んっとね。勿論、最初から本番してたわけではなく」
「うん」

「交渉の結果、ある日、本番することになりました…」
「ほぉ…」

「どうせならマットでしたいと希望されたので」
「はい」

「私がちゃんとコンドームをお風呂に持ち込んでました」
「あ…」

「そこを心配してたんでしょ?」
「うん…突発的にお風呂で始まったら、どうしてたんだろって…」

まぁ、最初からヤられちゃう気満々で、ゴムを準備するマドカも、
ちょっと微妙ですが…。

「ねぇ、マドカ。それまで本番してなかったリピーターとさ」
「うん」

「ある日突然本番するようになるのって、どういう流れ?」
「さぁ…」

「さぁ…ってw」
「あとで交渉してみたらいいんじゃない?w」

「だって俺、新規客だもんw」
「それまで本番してないって意味では、新規客も一緒でしょ」

「そうだぁああーーーーーー!!!」
「まぁ、最初にお断りしてるわけですがw」

「ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!」
「ヒロシさん、そろそろベッド行きましょう」

浴室から出て、マドカ嬢に体を拭いてもらう。その途中で「あとでマット
プレイしたいって言ってね」
ってコソっと囁かれた。ああ、その為にこの部屋を
選んだのか、ってそこで初めて気付いた。お客さんにしてあげたことを
俺にもしてあげたい、って言葉を思い出す。ということなら…本番はマットの
上で…してみたいもんだ…とムラムラしてきた。

マドカ嬢がタオルを体に巻いてた。この先ずっと客の前で素っ裸でいるわけ
じゃないんだ、ってことに少し安心した。でも、身長が高いせいか、ちょっと
丈も短い気がするし、胸の谷間も強調されてる。本人は羞恥心から、体を
隠したつもりなんだろうけど、色っぽさが逆に増してた。

俺だけチンポ丸出しなのも気が引けて、腰にタオルを巻こうとしたら、
マドカ嬢がバスローブを着せてくれた。そしてまた背中を押されるようにし
て元の部屋へと戻る。

「タバコ、大丈夫ですか?」
「うーん、せっかく歯磨きしたし…」

「私はタバコ臭くても大丈夫ですよ」
「じゃ1本だけ…」

マドカの言葉は、すぐさま俺にディープキスを連想させたんだ…。緊張して
きて、喉も乾いた。冷蔵庫からビールを取り出し、飲んでみる。アルコール
の影響で勃たない客がいるとマドカから聞いていたし、俺もその傾向が強い。
でも、勃たないチンポを勃たせようと頑張るマドカ嬢を想像し、それもアリ
かなと思う。

結局ビールを飲み干すまでに、タバコを2本吸ってた。そのあいだマドカ嬢
は、ベッドの掛け布団をクルッと丸めて、プレイスペースを確保し、大人の
おもちゃ自動販売機みたいなもので、ローションを購入してた。

準備はいよいよ整ったらしく「ヒロシさん、ベッドで待ってまーす」って
声を掛けられた。

ここから先は、何もかもが想像以上で、ちょっと唖然とした。